RTミドルウエアを,研究室を運営する教員や,企業の技術者の視点から考えてみます.
研究室こそRTミドルウエア
学生の技術継承が進まなくて困っていませんか?
RTミドルウエアは標準規格として世界中に広まります.いや,これから広めます.
いずれはこのウェブサイトを越える情報の豊富なサイトが増えていくことでしょう.各学年の研究成果をRTコンポーネント化しておけば,このウェブサイトの情報を使って独自のコンポーネントを開発し,先輩たちの研究資産にアクセスすることが可能になります.
たくさんのロボットを開発して大変じゃありませんか?
RTミドルウエアはモータやセンサをコンポーネント化しますので,多くのロボットを抱えている研究室ほど,再利用して開発を効率化することが出来ます.しかし,それだけではありません.RTミドルウエアという統一規格上で複数の研究チームが仕事をしていることは,研究チームごとの技術移転や技術交流が活発になるということです.これは学生の面倒をみる側から言えば,ものすごい利点です.楽になります.
ロボットを動かすだけで精いっぱいなんですが…
そんな研究室を多く見かけますが,大丈夫です.RTコンポーネントになっている製品を買うようにしてください.とりあえず動かすだけならあっという間にできます.
RT System Editorなどのグラフィカルなツール類が,CUIの黒い画面にアレルギーを起こす学生たちを救ってくれます.
技術者こそRTミドルウエア
上述したように,技術の無い人を助ける意味のRTミドルウエア規格対応と考えています.誰もがあなたのように何百頁もある英語のマニュアルを数時間で把握できる能力があるわけではないのです.
RTコンポーネント化すれば,あなたの技術が世界中に広まります.チャンスです.
中小企業が自社の技術をロボットにも使ってほしい,なんて場合もRTミドルウエアです.まだまだ対応製品は少ないのですが,使う側にとってのRTミドルウエア対応のメリットは非常に大きいです.