今年もRTミドルウェアサマーキャンプ2016を開催して終わりましたんで雑感
RTミドルウェアサマーキャンプというのは,全国から学生や先生,企業の人が,つくばの産総研に集まって月曜から金曜までの5日間,ロボット用ミドルウェアのRTミドルウェアを使って何か作ってみよう,というイベント.
5日間なので,つくばのさくら荘という宿泊施設に泊まります.一泊1000円くらいだからロボット好きの学生さんでもそれほど痛くない,かな.まあ交通費のほうが高くつくか.
内容としては,RTミドルウェアなんですが,まず最初にグループ分けして3〜5人グループにして,各グループで作りたいロボットシステムを考えてもらう,というのに2日間くらいかけます.
この時,話し合うためのツールとしてSysMLを使いますが,これについての講習も受けられます.SysMLはロボットのみでなく,メカトロシステムのハード・ソフトの双方を記述するための標準化された記法であり,UMLとよく似ています.
そして,システムについてプレゼンをした後に,残りの2日間で実装します.使うロボット製品は産総研が貸してくれます.移動台車,ロボットアーム,各種センサなどです.
年々,これらのハードウェアを使うためのRTコンポーネントも完成度を上げているので,年々,参加者が学ぶ部分というのはシステムのデザインと実装・コンフィグレーションという部分や,2日間という短期間ですがスケジューリングについても体感しているようです.
今年は早大の学生を代表として2回目という学生が多かった気がします.4名とか5名とか居たかな?
それだけにシステムがちゃんと動いているし,そもそもデザインとして現実的な案を提示してきて,僕らも突っ込みどころが少ないイベントだったかと思います.
正直に言えば,すこし小さくまとまってないか?感もありましたが,Optionとして時間があれば拡張する,と宣言してそれを実行に移しているチームもあったので,これで良いのだろうと思います.
実行委員会側としては,もっと利用できるRTコンポーネントを充実させることとが求められているな,と思わされました.
あと,実行委員会側の高齢化(笑)
というわけで,実行側での参加もお待ちしておりますし,先生や企業の方が学生と遊ぶんじゃなくてもっと難しい事をやりたい,という参加でも全く構いません.
今回も会津大学の先生方が面白い作品を作って行かれました.